【人】 オーク フォボス―飼育場:タリィ― 一度負けたからと言ってずっと負けるわけではない。 >>357それはフォボスが示したことで、次はフォボスが追われる番だ。 追われることは慣れている。 追い付かれないように駆け抜けなければならない 相手も次に勝つために努力してくるのだ。 フォボスは勝つまで諦めないつもりだった。 この後も続いたとして魔力が残っていない状態でどうやって勝つかを考えて、もしも負ければ次に絶対勝つと決めただろう。 先のことはあまり考えていなかった。 目の前の夢だけを追いかけている。 タリィから異議申し立てがなったのでそのまま着替え小屋へと連れ込んだ。 魔法生物たちがのんびり草を食んでいたが今日は干し草ロールを運んでいないと見るとあっさり興味を失い草を食みに戻っていた。 小屋の中には大型の子も休める場所もあるだろう。 よいせと腰を降ろすと縋るように抱きついてくれていた身体を逞しい太腿の上に降ろて座ってもらう。 そう言えば腕からは血が出ていたからもしかするとフードは血で汚れてしまったかもしれない。 座ったタリィを上から見つめて、にんまり笑みを浮かべた。 (369) 2023/06/25(Sun) 0:12:44 |