【人】 XIV『節制』 シトラ[ 強く力を込めて手を握られても さして痛みを覚えないこの身体は どうしようもなく、あの神様が創りたもうたもので この先の明日を憂う心の方が ずっとずっと、痛かった。 ] ……そう……です、ね ちょ、……っと ……言葉が、見つから……なくて………… [『驚いた』の一言ではとても片付けられないような 複雑な感情がこの身には沸き起こっている。 周囲へと目を向けてみれば 早くも流れは澱み始めていて、 調和などとは程遠い。けれど ] ……エーリクさんが、 握り返して……くれ、なかったら わたし、きっと ここに立ってすら……いられなかった、です (379) 2022/12/15(Thu) 20:19:13 |