| [ 撫でられた箇所が熱を帯びたかのように熱い。 頬も、顎も、背も、腰も、まるで別物のように、 ただ熱を放って、制御できずにもどかしい中で。 伝えた意志は通じただろうか。 彼の名を呼びたかった、たったそれだけの、 けれど初めて抱いた、自らの意志を。 揺れる揺り籠は既に止まって、 >>366 双眸を僅かに寂寥へ揺らしながらその手を引く。 主が、踏み出しかけていた方向へ。 落ち着いた色彩の階段の上に、 おそらく目指す場所があるのだろうと察して ] (381) 2019/04/09(Tue) 23:38:39 |