人狼物語 三日月国

124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】


【人】 中央域勤務 天乃

 
  いらっしゃいませ、立夏サマ
  いえ、まだ会合までは時間がございますので
  遅いということはありません


[ 律儀というべきか、挨拶と謝罪を告げる『立夏』の彼女には、柔らかく応対出来ていたのではないかと思う。
 確かに早く会場入りする灯守りは多いが、遅刻どころかまだ余裕のある時間。謝られるものではない。
 むしろ、何をしても謝らない灯守りもいるのだし、心優しすぎるとも思う。
 ]


  え。えっ。
  ……い、いえ、立夏サマに何かしていただく程のものは……


[ ……小満様と会話した後であったからだろうか、もしかして。
 否、彼女の気質を思えば関係ないのかもしれない。
 こちらをやたら気遣う言葉に、戸惑うことしか出来ない。勢いがすごい。
 ……そりゃあ、仕事は大変な上に疲れるものではあり、疲れていないか、の問いに即座に否定を繕えなかったが。
 そこまで酷いものではないと思っているし、態々“灯守り様”にお願いするような状態でもない。
 青緑球体の中にある、
薄水色
の己の灯り。
 己の目から見たら、そう状態の悪くないように見える。
 もしかしたら灯守りには違って見えるのかもしれないが。

 なんとかやんわりと断ったのを聞いていたかも分からぬ程、颯爽と去っていく彼女を、呆けながら見送った。]
 
(382) 2022/01/18(Tue) 1:22:05