【人】 夢幻 ハツナ………。 [いずれ、ハツナは元通りの格好へと戻り、足音静かに寝室へと向かった。 「香りで満たされた空間」というのが、ハツナが今いる場所と同じだったかどうか……ということについて、ハツナ自身、確信をしていなかった。 あくまで「夢」の境を越えている存在である以上、ハツナは現実ではなく幻想よりの存在と言える。 だからか、廊下を花びらで埋め尽くすなどという、明確な証拠を残すことはなかった。 しかし、朝に目が覚めた時、花の香りを感じたなら───] 眠れませんでしたので、ハツナが深夜、お掃除ついでに……芳香剤を使いました……。 (385) 2022/12/31(Sat) 5:30:57 |