……あんなこと言ってた、のに、な。
[“支え合いたい”という願いを告げていた
>>308のも、今のこの状況の中では、まるでうたかたの夢のよう。
その後に触れたくちびるの柔らかさもあたたかさも。さらに重ねて、深めていった触れ合いも。痛さを覚えた時に止めてくれた優しさも。
じんわりと感じた幸せも、心から交わした笑顔も――。
確かな筈の記憶すら、まるで文字通りの夢のようと思えてしまう、そんな孤独が、今ここにはあった。
今の自分では彼の心を支えられもできない――、そんな虚しさが、ひとりきりの部屋の中で零れた。]