【人】 3年生 黒崎 柚樹…………あー……………………。 仲良く、っていうか……、 いえ、でもけっこう緊張してて、ですね……。 [続く言葉には、ぶわ、と頬が熱くなって、俯いた。 バスに乗るか乗らないかのうちに、呼び捨てで良いと言われた。 まともに会話したのは今日が初めてと言って良いくらいだったのに、マブダチとか言われた。 内心は相当に泡を食いながら応じていたけど、それは不快じゃなく。 むしろ、とても、楽しくて。 全く慣れないその感覚に距離感が誤作動して、踏み込んじゃいけないところに踏み込んでしまったりもした >>275 わけで。 だから私は結局のところ、全然、頑張れてもいないし、偉くもない。] 彼らには……嘘吐いていて、悪いなと思います。 [能動的に吐いているものではないにせよ。 相手が誤解していると理解したうえで、訂正もせずその誤解の上に居座り続けているのだから、同じことだと私は思う。 "いつかは言うつもりです"の一言は、喉に石が詰まったみたいに、続けることはできなかった。*] (389) 2022/09/03(Sat) 9:26:07 |