― 朝・中庭にて・大木と ―
…………………………
[ 大木が語る、弟との話
>>348 それを聞いて、何も言えなかった
否……半ば絶句していたのかもしれない
大木にも、人を羨んだり妬んだ事がある、
否、今でもあるのかもしれない
それは理解した
己が絶句したのはその後だ
「役割分担」と割り切ること、
それはなんて……なんて出来た人間なんだろうか、と思う
――反吐が出るな
そう思ったからこそ、反射的に口を噤んだのもたぶんある
大木の考えを否定する気はない
一般的に考えて、良い考えではないかとも思う ]