人狼物語 三日月国

148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ


【人】 少年水夫 カイル

 
回想:二人分の愛の味



[「俺の胸を貸してやる」そう言われて僕は、>>251
 喉の奥から何かが込み上げて、
 ウーヴェの服の裾をぎゅっと握って、
 その身に凭れるように寄り添った。
 けれど、もう既に僕の瞳は干上がってしまっていたから、
 零れ落ちるものは何もなかった……。]



  有難う。
  泣いたことは一度もないんだけど……。
  
僕の涙腺は壊れているみたいなんだ。



[壊れた僕に代わるように雨を降らせる君が、
 
僕にはとても眩しくて
……申し訳なかった。

 やっぱりウーヴェには言えないな。
 全部話したら君は水分の全てを失って、
 ミイラになってしまうかもしれない。

 
君に幻滅されて嫌われるのも、少し……いや、大分怖いしね。]

 
(397) Altorose 2022/05/22(Sun) 15:56:34