【人】 大木慎之介[なぜそんなことになってしまうのか、 理由を邪推する人もいそうな話である。 が、大木はなんとなく察してはいた。 『俺の会長は慎之介だけだから』>>303── それを言われたのはきっと一度きりではなかったろうし、 会長選挙を応援してくれていたのも、知っていたから。 けれど、 「オレは会長の器じゃないよ。 会長の器ってのは、白瀬みたいのだろ」 そう言い返したのは記憶に新しかった。 白瀬夏実こそが会長に相応しい──そう思っていたのだ。 生徒会の活動で、彼女をそばで見ていた者として、 とても敵う気はしなかった。 彼女が実際に会長だったかはさておき。 それでも任期満了は互いに労い合うことになっただろう。 チロルチョコのお返しは眠気覚ましのガムで、>>304 なんとも釣り合いがよろしくなかったが] (403) 2022/10/16(Sun) 9:57:19 |