【人】 大木慎之介[サボりに誘ったときの凄まじい反発ぶりには>>397 「やっぱり」という思いは浮かんだものの、 ちらりと顔を見てみれば、先程の泣き出しそうな表情は 心なしか和らいだように思えた。 気のせいかもしれないが、大木はそう感じたのだ。 命を捨てようとしている人が目の前にいるのに、 それを放り出して日常に戻る気になれなかった。 何ができるわけでもないと思っていても、 見ないふりをして捨て去ることだけはしたくなかった。 それで誘ってみたら、随分苛立たせたようで。 そのおかげでもしかして いくらか気力を取り戻させたのだとしたら、 憎まれ役も悪くない── そんなことを思いながら空を眺めた] (405) 2022/10/18(Tue) 17:02:28 |