【人】 元子役 辺世 流[回想 早乙女さんの初日>>397>>398] 戻ってきて、ペットボトルの片方に口をつける彼女を見つめる姿は不安げだったかもしれない。しばらく見ていたが、なんとか頭も上がって、多少は話もできるようになってきたようだった。 「ああ…体が暑さ慣れしてないやつ。 わかります、僕も最初来たときは、そうだったから。 夏は、あんまり外に出てなくて。」 小さい頃外で遊びすぎて、肌がひどく焼けて両親にものすごく怒られたから、それ以降は必要がなければ夏には外に出なくなった。出るとしても折りたたみの日傘込みだ。おかげで同級生の男子からの評判はなかなかひどかった。 (407) 2022/07/30(Sat) 6:16:12 |