【人】 メカニック ゾズマ【1年後】 [突き抜ける程の空の青さが、庭園の花々を光で満たす。 光は、棺に納められたそのひとと白い花の上にも柔らかく落ちる。そのひとが――チャンドラが纏っているのは、4年前のあの頃と変わらない服。 紅を差したその顔は、けれど、4年の歳月だけでないもので老いているようにも見えた。] ……、……。 [“ごめんなさい”、という言葉が頭を過る。 救助された時に彼女がいた医療ポッドに、何か整備上の見落としがあったんじゃないか、とか――。 だがアンテナ号の救出時にあのポッドに特に問題が無かったことは、外部調査の結果でも示されている(アンテナがメンテナンスや調整を行ってくれたお陰もあったのだろう>>249) 自分の仕事が多少なりとも関わっている不幸に対し、自分一人で責を負いたがるメカニックの(ある意味、自意識過剰な)悪癖は、未だに抜けきらない、けれど] (424) 2022/07/24(Sun) 10:03:43 |