【人】 Another Story セレスティア( ……うなされてる? ) [むくれて顰めた眉尻をすぐさま解いて。 コバルトブルーの硝子玉がすう と細められた。 ……人が苦しんでいる顔はあまり好きではなかった。 特に“彼”に関してなら、特に。 ( 昔のことを思い返したってどうにもならないのに、 時々、彼は自分の選択に酷く後悔するときがある。 ……自分が正しいって思って歩いてたくせに。 ) 揺さぶっていた腕から力を抜いて、 プリズムの輝きのように眩い髪に指先を滑らせてから そ 、と微睡んでいる彼から一旦離れていた。] ……仕方がない人デスネ〜〜〜〜〜〜〜 [こういう時は、とっておきだ。 魔法薬学で居眠りをした時に先生によく喰らわされる ・・ アレを使えば、きっと眠りから覚めてくれる筈。 自分が実験台になっているからわかっているとでもいうように 自信満々に片手の親指と中指の先をひっつけて、 丸めて、思いっきり ぐ ぐッと力を込めて─────……] (429) 2019/04/10(Wed) 2:37:02 |