[はは、と笑いながらふと目を逸らす。
>>413未来の商家の跡取りとして
日々、厳しく鍛えられていることは感じている。
非力かつ虚弱な自分には、
なかなかどうして大変な毎日ではあるけれど。
――それでも、今の両親や祖父には本当に感謝している。
非力で臆病なうえに、『ほら吹き』と名高い自分を
決して見捨てずこの歳まで育ててくれたこと、
……愛してくれていることを、感じているから。
今まで重ねた『人生』では
この歳まで生きることすらままならなかったから。
――せめて、今生の彼らのそれには報いたい]