【人】 専門学生 結城 しろは[知らず知らずのうちに顔が曇ってしまう。 そう、何だかんだ。 ここに来てバイト先の皆から褒めて貰って、 自分は少し浮かれていたのかもしれない。 揺るがない現実を思い出させられて 湯だるような暑さの中、じんわりとつま先が冷えていく。] ……あとは。 もうすっぱり見切りをつけて 全然関係ない所に就職したり、とかかしら。 趣味を仕事として続けていけるのは、 一握りの勝者だけだから。 [ぎゅ、とプラカードを持つ手に力が籠る。 なるべく淡々と話したつもりだけれど、 彼にはどう聞こえただろう。**] (473) 2022/07/30(Sat) 17:04:19 |