【人】 灯守り 雨水[ぼくとしては引き継ぎはそろそろだ、と予告だけはあったけれど、流石に雨水の季節が過ぎたらかな。と思っていた。 なのに軽々予想を超えられた。 立春さんも新人さんなのは知っていても重圧まで気を配る余裕はぼくには皆無だった。 ただ、鍵の受け渡しを待っている間。>>462 黄鶯さんのだしてくれたお菓子を美味しく頂いていた(お茶は苦いから苦手だけど言えなくて、無の表情で頑張って飲んだ。ちゃんと飲んだから許してほしい)あたりぼくはやっぱり大物なのかもしれない。 時間がかかったから何かあったんだろうな、というのは流石にわかっていた。 家宅捜索の勢いの物音は、聞かなかった事にした。 先代もそうだけれど、灯守りといっても人間っぽくて。 それでいいのかな。と少しだけ肩の力が抜けていたのは言っていないお話。 ぐったりした姿にお疲れ様でした、とぺこりと頭を下げたものだった。] (485) 2022/01/18(Tue) 20:24:53 |