【人】 規律指揮 スピカあなたと私、だあれも気づかなかった。 少なくともスピカの世界ではそうだ。 「……。」 さすがに、スピカといえども二度は惑わされなかった。答えはない。ほぼ反射のように頭は斜め後ろにのけぞり、致命傷を回避した。しかし手は痛がっているのか大きくは動かず、結果命中するのは右肩。それでも胴のあたりまで上がってきていた右腕は今度こそ使い物にならなくなったようだ。 「は、っ」 そのまま足を一回地面で鳴らし。 ダン 当然後ろにのけぞっていた頭は前へ、そして更にあなたの顎をめがけて上へ。そのまま顎に当てたなら、相当、相当に衝撃をあなたに与えられるだろう。 逆に言えば、今度こそあなたの思惑通り頭は狙いやすい。 (502) 2022/02/12(Sat) 17:57:13 |