【人】 厨房担当 ゲイザー― 現在:ケーキのおはなし ― [お誕生日のケーキ……といっても、ホールに蠟燭を大量に立てて出すものではない。 あくまで食後のデザートとしての小さなもの。 それでいて、ささやかであってもお祝いに相応しいもの。 黒原=ベイカーが作ってくれた生地を用いた、クランブル風のケーキ。 あの「紫のうさぎ」が腕を示す一品としてはうってつけの品だろう>>0:182。 型に流し込まれたケーキ生地の上には林檎が、さらにその上にそぼろ状のクランブルが敷き詰められている。 低温のオーブンでじっくりと焼き上げられたケーキは、予熱を取った後に冷蔵庫で少し寝かせて――。 そんな工程で作られたクランブル風ケーキは、四角いピースに切り分けられた状態で盛り付けられる。 シナモン香るさくさくのクランブルに、林檎の甘さがよく馴染んでいるしっとりとしたケーキ。 盛り付けるケーキ用の小皿の中央には、四葉の新緑のクローバーをくわえた青い鳥が描かれている。] (512) 2023/03/04(Sat) 16:53:50 |