【人】 綴 千翠― フロアのどこかで 鹿賀さんと ― そうなんですね [問に返る是との返事に私は顔を綻ばせる。>>491 こう、同じ感性を持つ仲間に出逢えたような。 鹿賀さんからすれば、いきなり知らない人に 話しかけられてびっくりしたよね。 私のほうはと言えば、久部さんが“まもちゃん”と 呼ばれてたことにびっくりしていた。] …え、大事な可能性あるのですか? 都合が悪くなったってことは聞いてたのだけど… [私は口に手をあて、心配そうに目を伏せる。 言われるまで、何も深く考えていなかった。 ざわめく気持ちを落ち着けようとするかのように ガラス細工の鈴が鳴る。] (530) 2022/07/30(Sat) 23:16:43 |