【人】 白昼夢 アルレシャ>>542 シトゥラ 初っ端から当たるとは思っていなかった。 だってお前、僕のこと知ってるんだもの。 だから鮮やかに避けられ、弾かれる弾を眺めながら、数歩後ろに下がる。 空気が湿度を帯びた。乾いていた地面がじっとり湿るほどではないだろうが。 うっすらと目を細める。これが中々厄介だと知っているから。 「そうだな」 短い肯定。いつもより口調に粗雑さが滲む。 昔のアルレシャを知っている者、本性を垣間見たことがある者には、特別珍しいものではないだろうが。 もう一度、3発の銃弾を繰り出す。 今度の狙いは太腿へ。バラバラに狙いをずらしづらい連射のデメリット。 刀の間合いを測る。じりじりと。しかし障害物もない中、逃げ切ろうとすることはなく。 (545) 2022/02/15(Tue) 20:25:06 |