【人】 元子役 辺世 流[結城さんと>>536] 才能がない。と彼女ははっきり言い切った。 いっそ清々しいが気持ちはよくわかった。 僕だって大差はない。たまたま早熟だった事と、時の運と、両親の意図がうまく噛み合った時期があったというだけ。 過ぎてしまえばただの人だ。二十まで保たなかった。 「そっか。結城さんも迷ってるんだ。 うん…探してほしいと思う。それが絵でもそうでなくても、納得いくものを。 それで、本当に描きたかったら描く道を。そうでない道でも…うん。応援してる。それで、僕の方も応援してくれたら、嬉しい。」 ふ、と笑って決意めいたものを口にして。 ただ、その後の言葉に>>545 (549) 2022/07/30(Sat) 23:50:51 |