【人】 厨房担当 マシロ[ 神田にとってはきっと、何気ない言葉でしかなかった。 写真を撮るのも唯の習慣だったかもしれない。 大咲が「また食べて欲しい」と想ってうさぎを乗せるのも それを自分で届けるのも、ただの我儘だ。 でも、自分は確かにあの時、彼へ勝手にでも救われて。 "特別"に足り得ないかもしれないと思いながら ぐちゃぐちゃの心のまま、ただただ ……食べて欲しいって どうしても、…どうしても。 ] ぁ、の お待たせ……しま、し た 神田さん、スペシャル、……です [ ああ、もう、震える声が情けない。 いざ本人を前にすると、脱兎のように逃げたくなる。 重い想いを押し付けていやしないか。 そんな不安と混乱の中 大咲は神田を見た。>>546 ] (578) 2023/03/06(Mon) 20:52:40 |