[やば。邪魔しちゃったかな。
急いで退散しようと、動かしかけた足が呼ばれて止まる。
>>585]
……あれ、真由美さん?
[聞き覚えのある声に振り返り。
もう一度暗がりの向こうの姿に目を凝らした。]
あー…昼間と随分雰囲気違うから、わかんなかった。
ってごめん、俺お邪魔したっすね?
[女性は服と化粧で変わるって、本当だ。
シンプルなざっくりとしたワンピース姿に、微かに目を細める。そういうのも似合うんだな、と不思議な気分で。
そんな彼女と並んで様になっている、スーツの男もちらり。
俺よりでかいな、この人。*]