人狼物語 三日月国

188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】


【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[『月』の証持ち・エーリクは
 『教皇』の魂を持つ男と対峙した際
 どのような表情を浮かべただろうか。
 男には、魂が潤うような懐かしさと
 月光が降り注いだような、安らぎが降り注いだ。



 
 ──君の居る場所はここでは無い、僕達の居る場所だ。



 すぐに口を突いて溢れ出そうな言葉も
 手を引き、連れ出したくなる感情も抑え取り繕う。
 
 やがて、縋るように歩み寄って来た少年の手を握り
 改めて感じたことは
 
今にも崩れ落ちそうな、硝子のような儚さと繊細さ。


 
 ── この壊れそうな少年を、守らなければいけない。

 

 かつては身なりも良かったであろう彼の家族と
 どのような会話を交わしただろうか。
 我が子を頼むと泣かれたか、政府の犬と疎まれたか、
 それとも食い扶持が減ると歓喜されたか。
 
 どのような対応であれ、少年を今まで育ててくれたことに
 感謝を告げ、「御子息は我々が守ります」と
 真摯な表情で告げたことには変わらない。]
 
(611) 2022/12/13(Tue) 21:16:27