人狼物語 三日月国

7 【R18】鈴蘭の村:外伝6〜カフェリコリス〜【RP半再演ペア】


【人】 生贄 セレン

 
[ 狼は必要以上に近寄らずに視線だけを向けていて、
  だからこそ勝手に近づき、また首筋を撫でてから。

  伴い向かうのは今度こそ湯殿だった。
  ひとりしか住まわない──その時時に子供がいても、
  主ひとりきりの城にしては広い場所に双眸を見開いて。

  天窓を透して零れ入る、静謐とした夜の光。
  その真中で濡れないように上着を脱いで籠に入れ、
  身体に巻き付いている絹の布も無造作に剥ぎ取った。

  見下ろせば白い肌の靭やかな身体がある。
  輿入でもするかのように磨かれた肌は月光に浮かび、
  羽織ものがあれば女と見紛うにも理解し苦笑する。

  大人の都合で飾られる価値観を、
  自ら脱ぎ捨てるには未だ抵抗感はあった。
  これだって自分に付随した価値だと思えば尚更に、
  けれど、それを主が望まないのならば意味のないことで ]
 
(686) 2019/04/11(Thu) 22:58:10