人狼物語 三日月国

37 【恋愛RP】夏の夕べ【R18】


【人】 羽井 有徒

[指先に泊まった蛍が光を帯びて。
しばらくそのまま指先でその黄色の光を点けたり消したり、そうして指先に飽きたのか蛍は飛び去ってしまったけど。
でも、自分の視線は蛍ではなくて、それをじっと見ていた真由美に向けられていた。
だから、ベって舌を出して手を取る真由美に苦笑いのような照れ笑いのような笑みを向ける。]


  どうやら俺の部屋からも花火が見えるらしくて。
  ゆっくり眺めようかとおも思ってたんだが。


[でも、誰かと『感動を共有』できたら、きっとそのほうが楽しいのだろう。]


  真由美のそれは、……誰かと?


[返ってこなかった問いかけの答えをもう一度確かめながら。]


  もし誰かと二人でなら。
  ……花火を見に行くのもいいかもしれないな。


[と、今度は真由美ではなく、蛍を目で追いながらそう言った。]*
(702) 2020/07/28(Tue) 22:28:34