
![]() | 【人】 fashionmonsterwar 唐垣結衣#宇宙旅行編 episode3 「そのもの透明なる衣をまといて、単色からなるストライプをおりなし者、青き星に降り立つべし」 「失われし銀河の自由と衣服との絆を結びついに人々をファッショナブルな世へ導かん」 今や、ホシブッコワースの力で銀河の9割を手中に治めた帝国 残った星々も、その力の前には頭を垂れるしかなかった。 もはや、銀河はこれまで。これからは疎開服よりもダサい白Tシャツとチノパンで日々をすごすしかないのか カレーうどんを気兼ねなく食べられる世の中にさようならこれからはお洋服を汚さないおにぎりだけが友達よ そんな壮絶な絶望感が溢れる中、しかしパドメはまだ諦めていなかった。 それがかの予言である。銀河に危機が訪れる時、かの予言の人が表れて銀河を救うだろう。それがこの予言を遺したおばあちゃんの最後の予言であった。 老眼が酷くなりついには予言をしても文字が読めなくなった彼女は隠居をして今は悠々自適に暮らしている。 「でもさ、透明なる衣とか単色からなるストライプって意味不じゃね?透明な服ってそれ服じゃねーし単色だったらストライプじゃねーじゃん」 マジ、耄碌したババア半端ない。 カレーパンを頬張りながらパドメは言う。 「てかさ、缶のコーンポタージュを飲むときは回しながら飲んだ方が良いよ。そうすると最後にコーン残らないから」 これは豆知識である。 昨日は、あんドーナツを食べた。備蓄ももはやわずかだ。 圧倒的な帝国の支配を退けるには意味不明な予言を信じて救世主探し出すしかない。 しかし、あまりにも荒唐無稽なその内容は一同を悩ませるには十分であった。 それでも彼らは足を止めない、自分たちが諦めた時、銀河の命運もまた終わるのだ。 そんな彼らについに帝国軍が迫る。ワールィヤツダー卿が指揮する強大かつ恐るべき帝国艦隊のご登場だ。明らかな過剰戦力にどう考えても兵站の無駄遣いを考えずにはいられないが帝国軍はそんな事お構いなしであった。 ワールィヤツダー卿の追撃が迫るなか、パドメは選択を迫られる。戻れば一つ進めば二つ。否、戻れば零だ。 明らかに過剰すぎるワールィヤツダー卿の追撃から逃れながら流れ着いた太陽系。 そこでたまたま見つけた" 青き星・地球"パドメは覚悟を決める。その星こそが予言の場所であることに。 そしてそこに予言の衣服をまとった真なるファッションモンスターが居ることに。 いざ、地球へ (794) 2024/11/28(Thu) 23:02:03 |