人狼物語 三日月国

7 【R18】鈴蘭の村:外伝6〜カフェリコリス〜【RP半再演ペア】


【人】 裁判官 リーベルト



  はい!
  お水、御馳走様でした。


[そんなこんなで出発の号令>>651を受け、カウチから立ち上がる。車のキーを手渡して、彼の後に続いた。
サービスエリアをのんびり歩き回るのも好きだ。
寄り道も楽しみつつ、適度に休憩を挟みながら目的地に辿り着けたら良いと思う。

お邪魔しましたと声を掛けて、表に停めておいた車へ。
自分で扉を開けようとしたら先回りされて、流れるように接待された。

一瞬、呼吸が止まった。
穏やかな笑みを湛え優雅な物腰で恭しく首を垂れる彼は、まさしく執事だった。

まるで己が邸の主人であるかのような錯覚を覚えてしまった。
「……ああ。後は任せたぞ。よきにはからえ」
助手席に腰を下ろしシートベルトを締めながら、身分の高い者らしく振る舞ってみせた。

これこそが、彼の持つ演技力。
観客を非日常の世界観へと招き入れる、役者になくてはならない力。


畏まった表情が数秒後に崩れても、こちらの心音は轟いたままだった。頬が熱いのはうだるような外気温の所為ではない。
クーラーを効かせ、躁状態で愛車の機能をあれやこれやと語って、ヴィクのご家族ってどんな人なんですかなんて尋ねて、

車が発進して数分後。
運転席に顔を向けながら、乗り心地の良さに微睡んだ。]**
(829) 2019/04/12(Fri) 17:51:38