人狼物語 三日月国

159 【身内RP】旧三途国民学校の怪【R18G】


【秘】 夢中 ユメカワ → 気狂 ネコジマ

>>4 >>5 >>a4

薄明の頃、漸う明るくなりつつある空に背を向けて。
ふたりとひとり、まだ少し薄暗い校舎の中へと戻っていく。
きっと、あの時二人で空き教室へ戻っていったみたいな足取りで。

「うん。」

夢川は、実はけっこう時間にルーズな方だった。
けれども理由も無く友達との待ち合わせには遅れた事なんて無いから、
楽しい時間は少しでも早く訪れて、少しでも長く続いて欲しいから。

だからきっと君達の中での認識は、何だかんだと遅刻をしない奴、だった。


「そう」

家族、から逃げたかったのは、自分も少しだけ同じ。
それでも君のそれがまったく事情の違うものだとはわかる。
けれど、逃避がいつまでも続きはしないのは、きっと同じ。
君だってもうわかってるんだって、わかってる。


足音と車輪の軋む音と、それから暫しの居心地悪くない沈黙の中。
何も言わず、君がもう一度口を開くのを待っていた。
(-10) 2022/07/15(Fri) 16:22:24