人狼物語 三日月国

139 【身内】花咲く日、蜜の香りと踊る【RP村】


【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム


「さってと、次はどうしようかな…」

それからよいせと立ち上がって、暫し考える間。
悩む為の時間はまだあるけれど、
行きあたりばったりに探すばかりも何だしな。
そこまで考えて、あ、そうだ。

「──いいこと思い付いた!
 もう少し行った所に知り合いのやってる工芸店があってさ。
 私はあそこの彫金細工が結構好きなんだけど…
 確か時計なんかも取り扱ってた気がするんだよな」

見に行くだけでもどうだろう?
そう提案して、また片手を差し出した。

その提案に乗るなら、案内された先は小さな工芸店。
旅人の話を聞いて店主が取り出したのは、
名も知れぬ花の意匠の揃いの懐中時計。それが二つ。
蓋を飾るのはとろけるような深い蜜の色のアンバー。

曰く、ある国では。
アンバーを贈る事が、幸運を贈るという事を表すのだと。
(-10) 2022/03/29(Tue) 2:42:34