【秘】 受容者 ルヘナ → 徒然 シトゥラ>>-9 シトゥラ 「あれを本当のことだと受け取るのは無理があるだろ。 俺は、お前が殺されるだろうって、思って…… 殺されなくても、ひどいことになるだろうって、 ……五体満足で戻ってくると、思えなかったんだよ…… 」段々手の震えと目頭の熱さが生じるも、あえて見ない振り。 何があってもどうなっても許すとは言ったが、 それは心痛まず受け入れられると同義ではなくて。 それからあなたの言葉を聞いて、そこに滲むものを見て。 ……『味』を見るまででもない無理を知って、 あなたの涙を拭った手をするりと動かし背中側に回す。 ここにあなたが存在することを確かめるように滑らせた手に、 その後あなたの輪郭に縋るように力がこもる。 あなたが痛くないよう気を遣いながら、 それでいて少し痛くてもいいだろうと判断した程度の力。 「大人のことも子供のことも俺はよく分からないけど。 お前が何か黙っていることは分かるよ、シトゥラ。 無理してまでするような隠し事か? 必要なことなのか? それは、俺には言えないことなのか? どうせ俺達しかいないし誰にも言わない、だから 吐け 」 (-10) 2021/06/02(Wed) 18:01:37 |