人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 新芽 テオドロ

>>-9

「……キミと約束したからね」
「無事に釈放されたみたいで良かった」

力なく、にこりと笑う。
約束だけが理由ではないけれど、あの時背中を押された事が力になったのは確実だ。

「牢で乱暴……?」
「僕は、まぁ……避けきれなくて」

銃弾を避けれる人間など居るものではないが。
そういえば、あの時のあなたは手をずっと後ろに隠してやいなかっただろうか。
あんな法があったとはいえ、どうしてそんな事がまかり通ったのかわからず眉を下げた。
あわよくば、気になっている手を覗こうと視線を動かす。

「夢を見るんだ。
 ……何度も繰り返し見ても、起きれない。
 これが今までの負債なのなら、確かにそうかもしれないね」

大事な人に不幸が訪れる夢。
いっそ今までのようにすぐに起きられた方が、心は楽だ。
それでも、無事を喜んでくれるのは嬉しく思うから、その賛辞は素直に受け取ることにした。
(-11) 2023/09/27(Wed) 13:55:50