【秘】 諦念 セナハラ → 被虐 メイジ「……そう、ですか。安心しました」 それは薬が効いている事に対してか、 貴方が殺めなかったことに対してか。 眠るニエカワを抱き抱えると、手術台へ乗せる。 ポケットから取り出したのは、古いラベルの薬だった。 英語で書かれた機械へ薬を仕込み、管の付いたマスクを口元に被せていく。 「ここのツマミで濃度の調節ができます。 色々書いてありますが、最大にすれば大丈夫です」 どうせ殺すのだから。 感情を殺した、冷たい抑揚の言葉を連ねていく。 ──が、ふと。 「もしメイジくんさえ良ければ、ですけど。 きみの頭を撫でても良いですか?」 柔和な声が、貴方の鼓膜を揺らした。 /* お疲れ様よ、ほんとに……!! (-13) 2021/07/04(Sun) 22:34:03 |