【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ タマオは思考した。己に“誕生日”の概念は存在しない。が、この文化が広まり始めてから誕生日を作るようにしていた。訪れた日をそう定めたこともあったし、立ち去る日をそう定めたこともある。 今回は本来であれば、“何でもない日常の中での、ほんの少しの特別な日”程度になる予定だったのだが。己の虚言を理由に無用はさせたくはない。大変手前勝手な思考でしかないが、これが己の気質だと開き直っている。 (-16) Vellky 2021/07/01(Thu) 0:14:07 |