人狼物語 三日月国

246 幾星霜のメモワール


【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

「遺跡探索で鍵になっていたから装備したけど踏破したら
 呪いの品にジョブチェンジしたでござるって感じ」

 説明はサラサラ、ひと息でつけられた。こんな軽いノリでいるが、腕輪の効果でまず目につくのは死の呪いである。心配するのも当然である。
 魂をじわじわと削り、消失させる呪いだ。精神力が低下し情緒不安定になり、末期には発狂する。その他にも詳細の隠匿された、よくわからない『××の加護』というのもあった。


「不可抗力は不可抗力じゃねェ〜…? いやすまんて。
 我が生前積み上げた財を手に入れる輩、
 タダでは帰さんぞみたいなのに引っ掛かりましたァ〜」

「言うてま〜〜ぁどうにでもなりますよ!
 なんとかなって来たし、なんとかして来たし?」

 彼も鑑定スキルは持っている。呪いの内容を知らないなんてことはないだろう。恐らく己自身以外の目も通して確認までしているはずだ。
 その上でこの、あっけらかんとしたお気楽ムード。どれくらいの間装備してしまっているのかは知れないが、魂が削れているらしい気配はほとんどないと言っていい。
(-29) 2024/01/27(Sat) 15:22:09