【独】 リヴィオ終幕へと向かう頃、収容所内は人が減り、 残されているのは怪我人やそれに付き添う者達。 ここで怪我人がいるというのもおかしな話だが、 許されてしまっていたというのがここの真実。 しかし、それも今日で終わりだ。 これ以上、ここに雨は降らない。雲は太陽を隠さない。 晴れやかとは言い難いことも多く、多く起こるが、 それでも、空の明るさはこの街を照らしていくのだろう。 男もまた、そんな街の様子を翠眼に映し、 光差す空を眺めるはず──だった。 ▽ (-61) sinorit 2023/09/28(Thu) 3:12:10 |