人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【独】 リヴィオ

痛みが体を支配する。
体が熱くて、
寒くて、
息をすることが苦しい。
目を覚ましているのなら、そう感じていたはずだ。

目を、覚ましていたのなら。

夢を見る。何年もずっと、ずっと、俺に付き纏う夢。
ここ最近は頻度が増して、満足に眠れない夜を過ごした。
だから今日も、同じように起きてしまえたなら。
それなら、その方がきっとまだマシだったのかもしれない。

『要らない』『要らない』『あんたなんか要らない』
『死ね』『死んじゃえ』『産まなきゃ良かった』


どこか怯えるように体を丸めたのは、
きっと誰も、その場には誰も見ているはずもなくて。
精神的にも肉体的にも疲れ果てていた男は、
小さく苦痛の声を漏らし、震えるように熱い吐息を零す。

『…本当に必要とされていると思ってる?』
『そんなの嘘』『全部嘘』
『誰があんたを肯定するの?』『嘘に縋って馬鹿みたい』
『さっさと死んで』『幸せになるなんて許さない』


これはきっと、俺の心で。否定するばかりの、俺の心で。
分かっているのに足掻けなくて、止まらなくて。
逃げたい死にたいひとりは怖いここに居たくない苦しい痛い恐い怖い


(-62) sinorit 2023/09/28(Thu) 3:13:53