人狼物語 三日月国

246 幾星霜のメモワール


【秘】 飄乎 シヴァ → 栄枯 プリシラ

「ぴえん、それ怒るヤツ〜〜〜!!
 気付かないでいてくれるなら
 気付かないでいてほしかったワ…」

 よよよ、と一通り打ちひしがれてから居住まいを正して。

「いやなんでしょうね、これは完っ全に
 俺ちゃんの自己責任と言いますかァ……先月くらいに
 すげーリアルめに死ぬ夢見て頭おかしくなってンよね」

 曰く、腕輪の呪いを解くために古代文明の遺跡探索をしていたそう。その遺跡は資料の類は持ち出せなかったが安全は保障された場であったため、泊まり込みで読み漁っていたところ、悪夢を見るようになったらしい。


「ダンジョンだとたまにあるじゃん?
 地下だけど外みたいなとこ。
 居てたところ大分森っぽくて、鈴風草もいたンよな」

「どういう思考回路してたっけな〜〜、とりあえず睡眠不足で研究系って出来ねェから寝なきゃ寝なきゃで目についた鈴風草に手をつけようとしたはいいけど、多分加護のおかげで素で弱耐性あるから効かないンじゃね?とか思って集めた花粉全部まとめて圧縮かけて雑に飲んだンじゃねェかな。起きたら起きたで視界がヤベくてまたなんかおかしくなってた気がする…」


 とにかく頭がおかしくなっていたらしい。記憶も曖昧なくらいに。
 こうして聞くだけでは測りかねるが、相当精神に来るような死に様だったか、そもそも彼自身が死をひどく恐れているかあたりが原因だろうか。

(-69) 2024/02/04(Sun) 21:07:08