人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【秘】 口に金貨を ルチアーノ → リヴィオ



もう一度、貴方の指先が床を掻いた時。
触れた熱は少し暖かく、柔らかい物であった。

その夢に入り込むのは――眠る猫の姿。
誰にも触れられずただ無防備に、静かに眠っている。


「――呼んだか? リヴィオ」


貴方がその重たい瞼を開ければ、横になっている一人の男が世界に映りこむ。
男は幾回にも渡り残された赤い線も気にせず横たわり、眠そうな顔で似通った海の色を見つめていた。
血のにじむ手の下にも違う形の片手が滑り込まされていて、再度の床への傷は掠れるものとなっただろうか。

「お前まで子守唄が必要かね。
 ……俺もシエスタは好きだがなあ、そろそろ帰る時間だぞ」
(-76) 2023/09/28(Thu) 9:41:54