【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス漏れる声を聞いて、ちょっとくらいは反撃になっただろうかと認識した。 ぼんやりしたまま、薄く笑う。 唇が離れても感触と熱が残っている気がする。 性格と、ここではまずいと思ったのも相俟って、自分から求めることも押し付けることもないのだが。 重さ、と聞いてふと顔を上げる。 ……脳がついていかない。 何故重さを聞かれたのかすらうまく理解できず、答える前には既に抱えられていた。 見た目通り、より少しは軽いかもしれない。 さほど健康的ではない故に。 「……ん」 いつもなら自分で歩くだのせめてこの運び方やめろだの言うのが容易に想像つくかもしれない。 でも今は、動いたら落ちるな、程度の思考しかない。 貴方の思うがままに、魚は貴方に運ばれていくだろう。 (-77) 2022/03/08(Tue) 16:26:07 |