【秘】 9949 普川 尚久 → 7734 迷彩 リョウ かちゃり、鍵を掛けてあなたに続く。 「……こっちの倉庫は大体そのまんまか」 運動用具など、こことは用途の違う方の倉庫が「さあヤってどうぞ」と言わんばかりに整えられていたのを思い出して呟いた。 そうして促されるままに腰掛けて、あなたと一緒にお手製のメモ帳を眺めることになるだろう。 ──…… 「楽なのはね、やっぱり相手の意識がないのさ。 なんでもできるね。何をするかは、考えないと次がし辛いけど」 「このあたりのは、器用さが要るやつ。 服で隠しやすさも変わるね。事前の練習が大事だな」 「ああ、色々気にしないで一回で済ますなら、 一か所に呼んで爆破とか毒ガスとかもありか」 「楽してお金が手に入るイベントには割と来る方と思うよ、お手紙にする人ら。 ミステリーツアー、古城の謎を解いたら一千万円!とかね」 ……── ……どれくらいの時間が経ったか。可能不可能だとか、事象として起こり得ることだとか、普川はメモに書かれたこと周りの話を、随分と丁寧にしてくれている。今のところは。 さて、聞きたいことはあとどれくらいあるだろう? (-80) 2021/09/18(Sat) 17:44:53 |