【秘】 遊惰 ロク → 療育 クレイシ「はいよ、クレイシサン」 流れる様に敬称付きで呼ばう。 それを外せないのは癖、あるいは職業病みたいなものだ。 片手で狐を作って、項垂れたパペットを突っつく。 「ハハ、『あれナニこれナニどうなってンの』、 それが止まらねェ子はカシコい子だよ。 チサチャンとやらも利発な子なんだろうなァ」 狐の形を解いて、目を細める。 そういう子どもが嫌いではないらしい。 「――そういや、患者と言ってたか。 どっか悪くしてンのか、その子も」 (-90) 2021/06/28(Mon) 16:16:09 |