
![]() | 【秘】 燎火 アマネ → 天泣 トウカ>>-88 重ねた事はあっても、重ねられた事はあんまりないかも。 同じ方向に傾ぐ首と視界に小さく笑いが込み上げた。 口元を袖で隠し、ふ、と息。 狐火を背に夜闇になんて飛び出しちゃゆきませんとも。 ……多分きっと。 燻製をちびちび齧って一人呑みなんて寂しいことこの上なし。 貴方が来てくれてほんとうによかった。 元気のなさげな肌も塩気と脂気で元通……塩気は気にしながら摂るとして。 ラーメンは両手で受け取る。夜食にもスープ代わりにもぴったりだねと。 「それはお互い様なんじゃ……。 んん、まあ。気が抜けたのはそうなんでしょうね」 そんな誤魔化し方で大丈夫かしら。 貴方が誰かを酔い潰すたび、女は「つよいなあ」って感心するんだろうけれど。 「……っそ 見え ……んん、」 「……ずるいわ。トウカ」 乾杯もそこそこに、両袖で目から下を全部覆わないといけなくなって。 「なにをたべたら、そんなに綺麗に打ち返せるようになるのかしら……?」 (-91) 2026/07/21(Tue) 18:48:28 |