【秘】 0043 榊 潤 → 9949 普川 尚久「今しか、お前と会話できないからだ。 もうじき話したことは忘れてやるし、次に活かさない」 「気が向かないのなら仕方ないな、この期待は捨て置く。 小さな幸福と、好奇心と、感情はお前に淘汰された。可哀想だな?」 「お前は、それでも。聞かれないと、答えないだろう? 話そうとしないだろう」 「それが、あっていいのか、あってはならないことなのか。 決めるのはお前でも、世界でもない。俺が全てだ? お前の事情も知ったことではない」 「まあ――……今で無くともいいのか。 例の件、明日にでも片付けるぞ。 俺に話したくないといった事実だけ、そう今の俺は覚えておこう。 それほどいやなことがあってさぞかし、楽しかっただろうな」 今の話を聞けるのは今だけだ。 言っても通じないと思って言わないのは俺も同じだ。 (-100) 2021/09/21(Tue) 19:21:33 |