人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【秘】 リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ



普段なら、男はただその夢を眺めているだけで。
繰り返し唱えられる呪詛を身に受け、縛られていく。
もう何年も、逃れることの出来ない悪夢だった。

今度はもう、戻れないのかもしれない。
このまま暗く深いどこかへ、
落ちていくんだと思った──その時。

静かに眠る、無防備な猫の姿が見えた。
別に、猫が好きな訳じゃない。…………けど。
何となく、ただ、何となく、己の指先を
恐る恐る
伸ばす。

触れたその熱は、暖かくてとても──安心したんだ。

(-105) sinorit 2023/09/28(Thu) 20:13:13