【秘】 9949 普川 尚久 → 3839 南波 靖史 鍵を掛けてから、あなたが寝転ぶベッドに腰掛けた。 「夜に寝るのは自室戻りな、って言われてはいるよ。 僕にだけ向けっぽい注意て結構もらったね」 普川も、何も最初から明かりぴかぴかの部屋に入れられていたわけではない。どれだけ異能の抑制に力を入れても、彼による違反行為は起こるのだ。 「結局なんなのって……何? 影くんを操る異能よ」 ベッドに手を置いて、少し持ち上げた所に出来る影を見つめながらそう言った。 明かりが強ければ、それだけ濃い影が出来る。360度から光を浴びせることでもしない限り、影が全くできないことはない。施設側の対策は、ただ普川が寝辛い状態を作っているだけだった。 「靖史が何に違和感を持っているのかって、よく分からないな。 メンタル強くても弱くても、 僕の異能ってそんなに変わらないと思っているし。 そりゃ、使い方は性格とかで差が出るだろうけど……」 (-105) 2021/09/18(Sat) 23:30:18 |