
![]() | 【秘】 天泣 トウカ → 燎火 アマネ>>-91 あらあら。かくれんぼなら目の届く範囲でして頂戴な。 夜闇に紛れた貴方を探すのは骨が折れるもの。尤も、貴方の背を見つめるのが己の仕事である以上、貴方が飛び出すのなら女狐だってぽんと飛び出してやるとも。 痩せぎすの子を抱く趣味はないもので、多少肉付きが良くなってほしいと願う今日此頃。血の巡りの問題もあるだろうから塩分に関しては貴方の匙加減にお任せだけれど。 ちょいと箸でメンマをつまみ、口に放り込んで満足そうに唸る。次いでブランデーを一口。うーん、 激烈に合わない。 まぁ貴方なら不味さも一緒に笑ってくれるでしょう、と楽観視。 「アマネも居たら良かったのに。 数人くらい余裕で潰せてたんじゃない?」 なんてね。はてさて、貴方が言葉に詰まるのを見れば目を細めて笑うんだろう。随分とまぁ、我が望月の愛らしいこと。 先に貴方が言いだしたくせにね。 「何を…… なんでも?」 つい先日も『何を食べたら』なんて質問をされた気がするな。あの時は胸の大きさに関しての問いだったけれど。 頬杖をついて、翳った月を眺めながらブランデーを一口。グラスを置いて数秒の思案。折角なのでグラスから手を離し、顔を隠す雲、もとい袖をつんと引いてみようかな。お顔を見せて頂戴な。 「なぁに照れてるの、貴方が先に言ったんじゃない」 (-106) 2026/07/21(Tue) 23:52:08 |