人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【秘】 路地の花 フィオレ → 新芽 テオドロ

「何、準備って私のために?」
「これ以上整理なんてしたら、この部屋から物なくなっちゃうわよ」

軽口を叩きつつ。
よいしょ、とまた大荷物をテーブルの上に置いて。
今すぐ食べないであろうデザートは、いくつか冷蔵庫に入れさせてもらって。
空きを聞いてなかったから、入ってよかったと思う。

「まあ警察もあんなことがあった後じゃあね」
「今時間取れてるのが奇跡なくらいじゃない。まだ全然落ち着いてないんでしょ?」

怪我人に手伝わせるわけにはいかないと、最初から自分で準備するつもり満々だったようだ。
テーブルの上に酒と食べ物を並べていく。今日は出来立てのものが多く、料理はまだ温かい。
たまにちらりとあなたの様子を見ては、手、相当ひどいのかななんて気にしたりして。

「狼藉なんて働いたことないでしょ、失礼ね」
「それより、手袋。暑くないの?外せとは言わないけど」

まだ見せたくないんでしょ、と。
物を並べながら、何でもない風に。
それでも顔を見たのなら、ちょっとだけ拗ねてるようにも見えるだろう。
(-110) 2023/09/28(Thu) 20:47:55