人狼物語 三日月国

257 【推理ありネタ村】適当村R12


【独】 はくぶつがく ルヘナ

「ん、、あれ。ここは...」
ゆっくりと目が覚める。
まだぼんやりとする視界で、あたりを見渡す。
村の外の夜の草原で、寝ているようだった。月がよく見える。
私は、そばにいたキューに気がついた。

「ここは...私、吊られたはずじゃ。
それにキュー、それどうしたの」

キューをよく見るとうっすら透けて、
足元は地面から少し浮いていて、ふわふわとしていた。
そうか。私は、すぐに理解した。
「ああ。おわったんだね。
最後までありがとう。おつかれさま。
それにしても、これが魂なのかな。初めて見た」

するとキューは、2人にしか聞こえない声で、
いつものように、明るくおおらかに、私に話しかけてくれた。
そして、ふわふわと浮いていることを楽しんでいるようだった。
うん。私は、キューのこういうところが本当に好きだ。
そう思った。

「そうだね。これからどうしようか。
元の村には戻りたくないし、とりあえず次の村でも探してみる?
状況はよくわかんないけど、まあ、なんとかなるよね。
おいしいものがたくさんある村だといいね。ふふっ。」

なにはともあれ、村から出ることに成功したことを喜びあった。
月がよく見える夜は、静かに更けていった。 おわりです。
(-118) 2024/04/21(Sun) 12:04:49